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私の「風景写真」Gallery・ヤチホドットコム

このカメラのファインダーは576万画素のOLEDで非常に見やすいのが特徴で
画面の大きさは小さくても本体液晶でのライブビュー表示より見やすいです。
ファインダーが液晶になって従来の短所より長所の方が増えています。
ピントの合った所の色を変えるピーキング機能を活用してマニアルフォーカスするのが
おすすめです。白く光る部分が多いほどピントが合っているからです。そして、ライブビュー
の拡大も必須です。ピントの合わせたい部分を5.9倍、11.9倍と2段階に拡大すると
ほんとに厳密なピント合わせが可能です。三脚にしっかり固定してもわずかに
揺れていることが拡大するとすぐにわかります。

注意)Canon EFレンズはタムロンマウントコンバータMC-11を付けての撮影です。
このコンバーターはレンズは入っていないので画質への影響はほとんど無いと思われます。
そしてこのカメラは画質優先のためローパスフィルターが内蔵されていません。
従ってやや擬色が発生していると思われる場面がありますのでご承知おきください


110mm域レンズ
SONY Eレンズ×CanonEFレンズ2本×APO-LANTHAR
4本のレンズを同一カメラで撮影比べ
6100万画素(9504×6336)ピクセルでの画質比較


撮影条件
絞りF5.6、シャッタースピードオート、ISOAUTO、マニアルフォーカス、ハスキー3段、リモートスイッチ、レンズ&本体手ブレ補正OFF

画像処理
全体写真はリサイズして小さくしていますが部分写真はJPEG画像をピクセル等倍表示から
同一ソフトを使って無修正、同一条件でカット&JPEG保存しています。

レンズ中心部の撮影画像  赤枠部分のピクセル等倍切り抜き
レンズ周辺部の撮影画像 赤枠部分のピクセル等倍切り抜き
SONY FE100-400mm F4.5-5.6
GM OSS
Canon EF70-200mm F2.8L IS U USM+MC-11
焦点距離約110mm
(中心部) SONY FE100-400mm F4.5-5.6
GM OSS
(中心部) Canon EF70-200mm F2.8L IS U USM+MC-11

(周辺部) SONY FE100-400mm F4.5-5.6
GM OSS
(周辺部) Canon EF70-200mm F2.8L IS U USM+MC-11
SONYはGマスターレンズで評判の高い100-400高倍率ズームレンズです。普通高倍率レンズは画質がどうしても落ちてしまうのですがこのレンズは
最新の設計、製造を駆使してまさにGマスターレンズの名にふさわしいレンズとなっています。ズームは直進式ですが沈動をさけるため
動く堅さが調整できる機能がついています。そして、今回のテストは行っていませんがオートフォーカスの早さと正確性も秀でた
レンズとなっています。このあたりはまたいずれテストしたいと思います。100mmから400mmをカバーする望遠ズームレンズ
なので機材重量を減らしたいユーザにはもってこいのレンズです。

さて、今回の比較は名レンズとして実績のある大三元ズームの一本EF70-200mmF2.8Lです。このレンズはLレンズでプロも活用する素晴らしい
レンズです。まずレンズ中央域の比較ですが両者素晴らしい解像度です。ただ、細かなところまでよく見てみるとわずかにSONYGマスター
FE100-400mmの方が解像しています。次レンズ周辺部の画質比較ですがこれほど差が出るとは驚いてしまいました。
というかFE100-400mmレンズが良すぎるとと言った方が良いでしょう。高倍率ズームでここまで周辺部も解像するとは
恐るべきレンズです。



フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 Aspherical
SONY FE100-400mm F4.5-5.6
GM OSS
焦点距離約110mm
(中心部) フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 Aspherical
(中心部) SONY FE100-400mm F4.5-5.6
GM OSS

(周辺部) フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 Aspherical
(周辺部) SONY FE100-400mm F4.5-5.6
GM OSS
今度はコシナのフォクトレンダーAPO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalの兄貴分にあたるAPO-LANTHAR 110mmF2.5Asphericalです。
こちらも軸上色収差を限りなくゼロに近づける、アポクロマート設計のレンズです。とにかくファインダーを覗いた瞬間に違いが
わかります。抜けが良くマニアルでピントを合わせるのが楽しくなるレンズです。

中央部の解像度はFE100-400mmがとても健闘して両者素晴らしいですが、やはり厳密に比較してみるとAPO-LANTHAR110mmの方が
わずかに解像しています。次に周辺部の比較ですがこちらもFE100-400mmは大健闘ですが差は歴然としています。
まあ、単焦点レンズとズームレンズの比較なので仕方ないところもあるでしょう。しかし、FE100-400mmの健闘が
光る結果となりました。



フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 Aspherical
Canon EF100mm F2.8マクロUSM + MC-11
焦点距離110mm&100mm
(中心部) フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 Aspherical
(中心部) Canon EF100mm F2.8マクロUSM + MC-11

(周辺部) フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 Aspherical
(周辺部) Canon EF100mm F2.8マクロUSM + MC-11
今度は単焦点レンズとの比較です。APO-LANTHARは焦点距離110mmでCanonEFレンズに同じ焦点距離のレンズが無いため100mmのマクロレンズと比べました。
今回も画面中央部はEF100mmマクロもとても健闘しています。しかし、良く見ていくとAPO-LANTHAR110mmの方がより解像していることが
わかります。さらにレンズ周辺部分の解像度比較は歴然とした差が出ています。EF100mmF2.8マクロにはもう少しがんばってほしい
結果になりました。



フォクトレンダー
MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 Aspherical
焦点距離110mm 絞りF5.6と開放F2.5の比較
(中心部) 絞りF5.6 (中心部) 絞り開放F2.5
今回もAPO-LANTHAR110mmの絞りF5.6と開放絞りF2.5を比較してみました。何と画像を見てびっくりですが開放絞りF2.5の方がより解像している
ように見えます。まあこれはピント合わせなどの撮影時の誤差範囲でしょう。とにかくAPO-LANTHAR65mmと同じく絞り開放から
素晴らしい描写をするレンズだと言うことが証明できました。




感想

今回の実験をしてみて感じたことは三脚にしっかり固定してもライブビュー拡大で11.9倍まで拡大してファインダーを覗いているとゆらゆらとすぐにブレ
るのがわかります。今までの一眼レフカメラだとミラーアップして撮影しないとここまで解像する画像は撮れません。
今回のミラーレスカメラはこのミラーが無いのでミラーアップの必要もなくブレがより減ります。
そして、さらにシャッターによるブレを防ぐために電子シャッターでの撮影が可能です。
撮影時に物理的に動く物が絞りだけになり、ミラーとシャッターの振動を消せるという素晴らしいカメラです。
メカニカルシャッターと電子シャッターそれぞれの利点欠点ありますが、ブレ防止には電子シャッターを
おすすめします。

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